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英単語の効率的暗記とエビングハウスの忘却曲線

英単語の暗記についてのエントリを書こうと思い、有名なエビングハウスの忘却曲線について調べていたのですが、どうも出てくるデータが自分の実感値と全然違うし、実験の動機となった仮説や結果の引用が曖昧だなと思っていたところ、面白い説明をしているブログを見つけました。

 

utsumap.com

 

要約すると、エビングハウスの原典すら読まずにwikiだけ読んで引用している奴は屑、そして、二度目、三度目の再学習で曲線カーブが緩やかになる理由は、節約率が上昇するからだ、ということです。

 

原典読んでいませんが、やっとまともな記事を見つけられた感じがします。

 

で、このエントリでは、なぜ繰り返すと節約率が上昇するのかについて、仮説を述べたいと思います。

 

仮説1 繰り返すことによって長期記憶化する

エビングハウスが言っている「最初の」暗記した状態というのは、おそらく短期記憶であると考えて間違いないでしょう。

そして、エビングハウスは、適切なタイミングで短期記憶に情報を入れ込めば、再度短期記憶に入れる際の節約率がどんどん上昇していき、最後はゼロになる(完全に長期記憶に固定化された状態)ということを言っていたのではないかということです。

 

つまり、

 

長期記憶化=節約率が100%に近づいた状態

 

と定義できます。

 

仮説2 二度目以降の学習では編集や無駄な情報の切り捨てが行われるため節約率が上がる

まず、下記サイトを見てみてください。

uwaterloo.ca

 

f:id:vlaanderenstraat:20160609015258g:plain

uwaterloo.caより引用 

 

要約すると、1時間の授業を受けた後、24時間後までに復習すれば、復習に要する時間は10分で済む、さらに7日以内に復習すると復習時間は5分に、3度目に1ヶ月以内に復習すると復習時間は2分から4分になる、ということです。

 

しかし、エビングハウスの理論によれば24時間後の節約率は33.7%なので、復習には40分近くかかるはずで、計算が合いません。

 

おそらく、Waterloo大学の説明は、授業の内容は無意味な記号の羅列でなく、意味のあるストーリーを持っていること(エビングハウスの実験は無意味なアルファベットを羅列を使って行われた)、学習者が授業の内容を3分の1〜4分の1程度に要約していることを前提にしているのではないかと思います。

 

で、こういう要約をしたりすると、節約率は上がるものと考えられます。言い換えると、一回目の学習のときには未知の情報なので理解するのに時間がかかっていたところ、二回目以降は、理解したことを忘れていない限りはその分の時間は不要になる上、一言一句思い出す必要がない(要約したポイントのみを想起すれば全体が思い出せる)からなのではないかということです。

 

Waterloo大学のページに書いてあることはなんらかの実験結果に基づくものではなく、単なる学生へのアドバイスにすぎないので、数字を鵜呑みにするのはどうかと思うのですが、一つの目安にはなるのかなと思います。

 

あとはこれをどう英単語の暗記のような勉強に応用するかということですね。

英単語の場合、授業の復習よりもやや単調な情報になりやすいので、節約率を上げる工夫をせずに漫然と繰り返しても、いつまで経っても定着しないということになってしまいます。