【スポンサーリンク】

英文法について秀逸な整理をしている「英語バイエル」

 

英語のバイエル 初級―これで話せる! (CDブック)

英語のバイエル 初級―これで話せる! (CDブック)

 

著者がこの本で紹介する「英語のバイエル」というのは、ピアノのバイエルのように何度も反復練習をするのに適した文例集です。

英語の基本的な語順を200個の例文に落としこんであり、それを暗唱して繰り返せば英語の基礎が身につくという意図のもとに文例が作成されています。

 

反復練習に適した素材を提供するというのは割と多くの本で見かける発想なのですが、この本が優れているのは、英語の語順に対する思い切った整理の視点です。

 

この本では、英語の文章を「説明」「倒置」「限定」「補足」の4つの視点で整理しています。

 

特に限定と倒置は英語らしさを演出するために欠かせない発想です。

 

ネイティブスピーカーと話していて感じるのは、彼らは大きな話から入って限定や補足で徐々に話のフォーカスを絞りながら話を進めているということです。ここが日本語の直訳と大きく違ってくるポイントです。

 

例えば、スティーブ・ジョブスのスタンフォード大でのスピーチは以下のフレーズから始まります。

 

I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. 

 

「I am honored」(私は誇らしい)というすごく漠然としたところから始まり、「to be with you today」(あなたがたと今日この場にいることを)と話を限定し、at your commencement from〜で内容を補足しています。

 

英語に話し慣れていない日本人だと、例えばいきなり、

 

Today is the University's commencement.

 

みたいな話し方になってしまい、後に続く言葉がなくなってしまう場合が多いような気がします。つまり、英語力のあるなしではなく、話の組み立てのコツを掴めていないことが原因で話に詰まってしまっているのです。

 

大きいところから話を始めて徐々にフォーカスを絞っていく癖をつけると、英語っぽい語順が身についてきます。

 

例えば、「納豆について教えて下さい」と質問されたら、いきなり、

 

Natto is made of soy bean, very stink. Most foreigners hate its smell.

 

みたいに話すのではなく、まず大きいくくりから徐々に限定したり補足したりという順番で話すとそれっぽくなります。

 

Natto is Japanese traditional food, which is famous but whose smell and taste are not familiar those outside Japan.

 

というような感じです。

 

Speakingするときだけでなく、読んだり聞いたりするときもこの語順を意識していると話を見失うことがなくなってきます。

 

著者の大西先生は、日本語化しにくい感覚的な英語の法則を説明するがうまく、他にも面白い本がたくさんありますので、また機会を改めて紹介していきたいと思います。