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結果は出せても行き先がない ~プロ野球選手に見るフリーランスの仕事論

巨人を退団した村田修一内野手が自由契約になってからまだ行先が決まっていないようです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

野球好き以外にはそれが何を意味するのか伝わりづらいですが…

 

村田選手は、

  • 三塁手として118試合に出場、
  • 14本塁打、
  • 打率.262

と、今季も堂々たる成績を残しており、まだまだ現役バリバリです。

 

昨年は年俸2億2000万円でしたが、成績を単純比較すると、少なく見積もっても1億~2億円のレンジの内野手と同レベルです。しかも強打者では珍しく守備もトップレベル。

 

過去には中村紀洋が同じシチュエーションにおいて年俸400万円で契約、というケース(2007年に中日に入団)もあったわけで。

 

経営的に考えれば、村田選手を採れば億単位の経費が浮くわけですから、獲得に動かない手はありません。

 

しかし、今のレギュラーをいきなり切るわけにもいかず、難しいところです。

 

 

雇用は成績競争とは違う

 

例えば、どの会社に行っても高いパフォーマンスが出せそうなAさんがいるとします。

 

しかし、このAさんは、いつでもどこへでも転職できる、というわけではないのです。

 

「Aさんよりも能力の低い現有人材を切れば採れるんじゃないの?」

 

そう思われるかも知れません。

 

しかし、人を雇うのは、タイミングや求職者の年齢など色々な要素が関係してきて、なかなかそうもいきません。

 

いくら優秀で安く契約できそうでも、行き先が見つからない村田選手のような状況になってしまうケースも多く見受けられます。

 

だから転職するときは慎重になった方がいいですよと。間違ってもいきなり独立なんて危険なことはしない方がいいですよ、というのが一般的な考え方になってきます。

 

会社に居続けるリスク

 

他方で、会社に居続けるリスクというものもあります。

 

まず、会社の中で自分がやりたいことができるポジションを与えてもらえないというリスクがあります。

また、会社の売り上げに貢献しているのかどうか分からない部署・ポジションにいると、今は楽でも、稼ぐ能力が磨かれないままに年齢を重ねてしまうことにもなりかねません。

 

 

会社自体が傾くことも

 

独立すると、毎月決まった日に給料が入ってくるということのありがたみが身に染みて分かります(切実)。

 

しかし、今はどんな大企業だって安泰ではありません。

 

国内企業が弱いのは経営に無駄が多すぎること、もっと言えば不要な管理職が多く、それが固定費となって収益を圧迫しているということです。

 

鴻海がシャープを買収して一番変わったのは、不要な管理職の整理でした。もともと稼ぎの源泉となる技術やブランドがあるわけですから、費用対効果を見て社内態勢を見直したところ、数年で黒字化を達成しました。

 

今はIT化の時代です。昭和の時代の会社はピラミッド型の組織で、平社員の尻を叩いて仕事をさせたり、社長のありがたい言葉を社内にいきわたらせるための人材が不可欠でした。

 

しかし、今はメールや社内ツールがあるので、伝言ゲームのような仕組みは必要なくなっているわけです。

 

先日ワールドビジネスサテライトでファーウェイの特集をしていましたが、20代の若者でも年収1500万円以上もらっていて、会社全体では毎年1兆円以上を新製品の研究開発に使っているということでした。

www.tv-tokyo.co.jp

 

無駄な管理費を省いて、資金の大半をよりよい製品を開発するための研究開発に投入しているわけです。

 

こういう流れになってくると、国内企業ものんびりしたことを言ってられません。もともと商品開発力やブランドがあるのですから、いざとなったら不要人材は切られるでしょう。トップがその決断をできないとしても、再生やM&Aで自然とそうなってきます。

 

独立した方がいいタイプは・・・

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単独で利益を上げられるような専門的な知識を身に着けていない人は、徐々に会社の中での居場所が少なくなってくるということになるのですが。

 

そのときに会社に残るべきか、独立した方がよいか。

 

自分も独立して実感しますが、集客と能力はそこまで強い相関性がありません。

 

独立して成功するタイプは、「自分でお金の流れを作れる人」です。

 

独立して最初に戸惑うのは、どうやったら売り上げを上げられるかです。

直接的な表現を使えば、縁もゆかりもない人があなたにお金を払ってくれるかどうかです。

 

ここがうまくいかないと、どんなに能力が高くても、収入は激減してしまいます。

 

この部分が上手いなといつも感心するのは、陸上の為末大さんです。情報発信力に優れていて、引退後もご自身で講演や執筆の仕事を取って活動されています。一般的に陸上であれば引退後は指導者になるとか協会のポストに就くとか、そういうのが一般的ですが、自分で仕事を取ってきて、自分のスキルをお金に換えることができれば、周りに左右されずに自分の生き方をデザインすることができます。

限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法

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こういう能力は、独立してから切羽詰まって、試行錯誤しながらでないと身に着けるのが難しいです。組織の中にいるとなかなか派手な動きもできないし、会社の名前で仕事ができる楽さから抜け出せなかったりします。

 

ただ、どんなに能力が高くてもある日突然切られることもあるのです。村田選手のように。

まして、能力がないのに会社にいることができている人であればなおさらでしょう。

 

 

村田選手、行き先が決まるといいですね。

ただ、仮にうまくいかずに一線を退いたとしても、工夫すればいくらでも稼ぐ方法はあるとも思っています。